姿勢ケアの取り組みcare
社会福祉法人五十鈴会では、平成16年より「高齢者の姿勢ケア」という、ご利用者様の毎日の姿勢を観察し、より良い生活支援を行う工夫を日々実践しています。
大きくは、3つの柱に分かれます。
1つ目
ご利用者様のベッド上での寝姿勢を、できるだけ優しく、床ずれなどを作らず、リラックスして休んでいただくポジショニングという取り組みです。
2つ目
毎日の生活を身体に合った椅子や車いす、テーブルなどを使い、高齢になっても座って食事ができ、座って安心して過ごせるシーティングという内容です。
ご利用者様の心身の状態に合った車いすや椅子などを適切に使用して、穏やかな日中を過ごしていただけるよう工夫しています。
3つ目
立ち上がることや乗り移ることが難しくなっても、滑る板(スライディングボード)やスライディングシート、電動リフトなどを使用して、ご利用者に無理をかけずに移動していただけるノーリフティング(持ち上げない介助)というものです。
これは、五十鈴会で働いていただく大切な職員の皆さんにも、抱え上げる介助で腰痛や肩痛を起こさないように、元気で長く働ける職場作りの一環でもあります。
五十鈴会にリフト機器を本格導入!!
今回、平成30年8月9日より、特養 五十鈴荘、並びにきららに、移動式の電動リフト5台、立ち上がり補助機器のスタンディングリフト5台が設置される事になりました。厚生労働省の定めた「腰痛予防対策指針」においても、これからの介護は、「人力による人の持ち上げは、原則行わない。」事を基本にしています。日々介護に当たる職員がしっかりと使用方法を把握して、利用者様に優しく、そして職員の身体にも優しい介護が続けられるよう、努力して行きましょう。
職員のための腰痛予防対策!!
五十鈴会においての「職員の腰痛予防対策」の一環として、このリフトの導入を充分に介護に活かすだけでなく、更に対策を充実させます。
- 毎月実施している職員スキルアップ研修の中でも、常に腰痛予防の介護方法を意識した内容を最新の知識にバージョンアップして、伝達研修を行います。
- 五十鈴荘では毎週金曜日の16:30〜17:30 。きららでは毎月 第1水曜日の16:30〜17:30訪問看護ステーションいすずの理学療法士を中心に、職員の腰痛や肩痛などの相談を受け付けます。内容は普段の姿勢や身体の使い方、痛みの発生原因の究明、予防のための運動や動作のアドバイスを中心に行います。但し医師の診断が必要な場合については、嘱託医の指示のもとに専門科への受診を勧めます。
今後とも、社会福祉法人五十鈴会では、当法人で働いて頂いている皆さんが、誇りを持って貴重な介護の仕事に就け、入居されている利用者様や地域の皆様の福祉に貢献できるよう、取り組んで行く所存です。